同ファームは「NPO法人アスペの会石川」と、発達障がいの子どもを持つ親が、それぞれ出資して作りました。ブルーベリー栽培をメーンに、無農薬・無化学肥料にこだわった野菜づくりをおこなっています。
金沢ちはらファームには
・「究極のサプリ」としての野菜作り
・発達障害者のための雇用先、独立支援
・無人化農地問題の緩和、地域活性化
という3つのヴィジョンがあります。
それらを「金沢ちはらファームの3つのいのちプロジェクト」と称し、皆様のご健康、発達障がいの方とその家族、金沢市と地域のために貢献していくことを目指しています。
この3つのプロジェクトは、それぞれ循環しています。さらにその輪が3つ合わさることで、より大きな輪となり金沢ちはらファームの「いのちの輪」を形成しています。
冬の手仕事、紫根染め
無農薬・無化学肥料プロジェクト
健康な「いのち」をつくる
安全でおいしい野菜
「人々にスーパーヘルスなカラダになってほしい」
私たちが食べたものはやがて私たちの身体を構成するものとなっていきます。
だからこそ真に良いものを取り入れたい。
その想いから始めた野菜作り。
私たちは「いのちをつくる野菜」「究極のサプリメント」を目指し、日々努力を重ねています。「無農薬・無化学肥料」で安心・安全にこだわり、おいしさと栄養を追求し「午後採り野菜」を実践しています。
■「無農薬」…昔から健康茶としても飲まれている「ニーム」の防虫効果を利用し、農薬の代わりとして使用し虫の害を押さえています。発達障がい者のための雇用プロジェクト
発達障がい者がつくる
いのちの糧・健康の種
皆さんは「発達障がい」についてご存知でしょうか?
発達障がい者はひとりひとり抱える困難も、受ける印象も違います。発達にでこぼこを抱える人たちで、得意な分野では、健常の人たちよりも優れた才能を発揮する事もあります。しかし、他の人とのコミュニケーションが取りづらく、社会にうまくとけ込めないという特徴を持っています。
発達障がいを持つ息子のために参加したセミナーの中で「発達障がいをもつ人達にやさしい社会とはなにか」と言う問いかけに出会い、「農業」と「雇用」がその問いかけの鍵となるのではと言う考えに至りました。
私たちは社会的な生きものです。どこかで社会とつながっていたいという想いがあります。
そこで、彼らにも社会とのつながりを保つような「社会へ貢献できること」が必要だと考えました。
「農業」は彼らの能力を活かすことが出来ます。人に対面する機会も他の業種に比べ少なく、さらに「土」には人を癒す力があります。
私たちは、彼らを雇用し、プロフェッショナルな「農業人」として育て、将来的には独立させたいと考えています。彼らによって生み出された野菜が人々に渡って、「いのちの糧」「健康をつくる種」になります。
彼らは立派な社会の一員として、人々の健康をささえ、人々のいのちをつくることが出来るようになります。
こうして「発達障がいの人達にとってやさしい社会」は、「みんなにとってもやさしい社会」を生み出すのです。
地域活性化プロジェクト
つなぐ「いのち」で
地域も活性化
現在、ちはらファームにはブルーベリー農園と野菜農園がありますが、ブルーベリー農園が出来た場所は、耕作されなくなった農地でした。そこを借り受け発達障がいの当事者たちやその家族で、少しずつ自ら草を刈り、設備を施し農園をつくりました。
ブルーベリー農園が出来た頃、地域の方からこの土地以外にも、働き手がおらずほとんど手が加えられない状態の農地がたくさんあるとの話を耳にしました。
自分たちの財産でありながら、手を着けられないまま荒れていく土地。
耕作されない土地は、その「いのち」を生きさせることが出来ないでいました。
ブルーベリー園での私たちの働きを見て、金沢ちはらファームの人たちに耕作して欲しいと言う声がかかるようになりました。
私たち自身も、人手は足りません。
しかし、農業の人手不足問題は深刻です。
金沢ちはらファームは、少しずつですが、地域の方々と協力して、近隣の荒廃化した農地をお預かりし、皆で耕し、もう一度生まれ変わらせることにしました。
農地を再生させ、人材を地域に還元していく。農地を耕す担い手を育成し、また「いのちの野菜」をつくることで、地域の活性化を促す。
こうして荒廃化してしまった土地にちはらファームが「いのち」を吹き込み、
再生した農地からまた「いのち」が生まれ循環していくのです。
金沢ちはらファーム 〒921-8002 石川県金沢市玉鉾3丁目300 電話番号:076-291-9683